園長挨拶
令和3年4月1日より、徳島赤十字ひのみね総合療育センターおよび徳島赤十字障がい者支援施設ひのみねの園長に就任しました加藤でございます。これまで私はリハビリテーション科専門医・整形外科専門医として、徳島大学病院などの急性期病院で勤務してきました。このたび、私が医師を志した原点である「ひのみね学園」に勤務する機会を得たことを、非常に嬉しく思います。
当施設は、昭和34年5月に定員40名の肢体不自由児施設「徳島県立ひのみね学園」として開設されました。次第に定員を増やし、昭和58年には、「徳島県立ひのみね整肢医療センターひのみね学園」と改称するとともに、「徳島県立ひのみね整肢医療センターひのみね療護園」 (定員50名)を開設しました。平成18年に日本赤十字社徳島県支部が経営委譲を受け、平成27年に「徳島赤十字ひのみね総合療育センター」「徳島赤十字障がい者支援施設ひのみね」に改称しました。
「徳島赤十字ひのみね総合療育センター」には、18歳未満の医療型障害児入所施設と18歳以上の病院機能を有する社会福祉施設として140名の定員があります。さらに外来での診療・リハビリテーション医療の提供のほか、18歳未満の重症心身障がい児のための「児童発達支援ほっぷ」、発達障害児を対象のための「児童発達支援センターひのみね」、18歳以上の在宅障がい者のための「生活介護かがやき」があり、ライフステージにあわせた児者一貫の支援を提供しています。
「徳島赤十字障がい者支援施設ひのみね」では、50名の18歳以上の身体障がい者の方に対して、生活介護・施設入所支援を行っており、相談支援業務も展開しています。
当施設の60年余の歴史のなかでも、「障害」に対する見方・考え方は、「克服すべき目標」から「ありのままに受け入れる個性」へと変わりつつあります。このような中、ひのみねを利用される方やご家族が笑顔でいられることは、寛容で明るい社会の証となります。
当施設は、利用される皆様と心を通わせ、質の高い医療・福祉サービスを提供し、豊かな生活に向けての支援を行うことを基本理念としています。私たち職員一同は,障害の克服に努め、それでも残る障害を個性として社会に受け入れていただけるよう微力を尽くして参る所存です。
今後とも関係者の皆様よりのご鞭撻・ご支援・ご協力を賜ります様,よろしくお願い申し上げます。